学校の先生に聞く

XMLマスターを取得して就職を有利に

西田 吉美氏
学校法人 山本学園
松山コンピュータ専門学校
教師

西田 吉美氏

2006年より学生へのXMLマスター取得を推進している松山コンピュータ専門学校でXML教育を実施されている西田先生にお話を伺いました。


 

どのような学科でXMLマスターの取得を推進されているのでしょうか。

授業風景現在XMLマスター取得カリキュラムを組み込んでいるのは、2年制の「情報処理科情報技術コース」と3年制の「高度情報処理ネットワークエンジニアコース」です。

「情報処理科情報技術コース」は基本的なプログラマの素養を習得するコースで、毎年100名程度の学生が在籍しています。

「高度情報処理ネットワークエンジニアコース」はさらにネットワークやプログラミング、データベースを連携させる技術まで修得するコースで毎年40名程度の学生が在籍しているコースです。

いずれのコースも卒業生の多くが東京の企業に就職を希望し、ほぼ希望どおりの就職が達成できています。

高い東京での就職率を維持するためになにか特別な施策をされていらっしゃるのでしょうか。

学生ひとりひとりが希望している就職先の情報を調べ、その企業が求める人材、スキルを希望する学生に個別に指導していくというような地道な努力の積み重ねだと思っています。

また、企業のニーズをいろいろな方からヒアリングし、その時代時代にあったカリキュラムを実施できるよう努めています。過去オラクルマスター、MCP対応コースを県内で一番最初に開始したというのも、企業要望に対していち早くカ リキュラムを対応した結果だと思います。

何故「情報処理科情報技術コース」「高度情報処理ネットワークエンジニアコース」にXMLマスター取得カリキュラ ムを組み込んでいらっしゃるのでしょうか。

最近ではマイクロソフト製品をはじめ様々な製品を使う上でXMLが必要となっており、XMLは必須技術になりつつあると考えています。また人気資格ランキングなどでもXMLマスターは上位に位置づくことが多いこと、1度取得すると失効しない資格のため、学生の金銭面での負担も少ないことなどがXMLマスター取得を推進している理由として挙げられます。

高度情報処理科ネットワークエンジニアコース、情報処理科情報技術コースの2008年度のカリキュラム内容を教えてください。

カリキュラムは表1のような内容で考えています。IT技術者として基礎技術スキル及び社会人としてのコミュニケーションスキルを身につけられるカリキュラムとなっています。

表1:2008年度高度情報処理科ネットワークエンジニアコース、情報処理科情報技術コース カリキュラム

1年生

・C言語
・アルゴリズム
・システム設計
・コンピュータサイエンス
・ファイル・データベース
・インターネット基礎
・ネットワーク基礎
・経営科学
・アプリケーション実習(表計算・ワープロ)
・Windows Vista OSのインストールおよび構成
・UML設計
・XML基礎
・ビジネスマナー
・ビジネス教養
・表現技法
・就職実務

2年生
・Visual C#
・Windows Vista のモバイル コンピューティングおよびアプリケーションの構成
・アプリケーション実習(データベース・プレゼンテーション)
・ネットワーク設計
・Webページ設計
・XML応用
・経営概論
・文書技法
・就職実務
・システム開発実習
3年生
・Java言語
・Windows Server 2003 環境の管理
・データベース構築
・データベース運用管理
・XML実習
・Webデザイン実習
・Webアプリ構築実習
 

XMLマスターの取得は何年生で行うのでしょうか。

XMLマスターの取得は「情報処理科情報技術コース」では2年生、「高度情報処理ネットワークエンジニアコース」では3年生のカリキュラムに組み込んでいます。また、アプリケーションを使いこなせ、インストラクタなども実施できる人財を育成する「アプリケーションプロフェッショナルコース」でもXML基礎教育を実施しており、このコースの一部の学生もXMLマスターの取得を目指しています。「高度情報処理ネットワークエンジニアコース」の学生には、さらにXMLマスター:プロフェッショナル取得に向けた指導も検討しています。

「学生に接していると母親の気持ちになってくる」と、毎晩遅くまで残業を重ねながら学生ひとりひとりへの親身な指導を心がけていらっしゃる西田先生の熱意が取材中ひしひしと伝わってきました。西田先生、この度はお忙しい中での取材のご協力ありがとうございました。

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