OOXMLの欠陥への対処
OOXMLについて各国およびEcmaから欠陥報告がいくつも出されている。WG4は、
それらに対処している。対処状況は、グラフを見れば一目瞭然である。
- 左端のグラフの読み方
- 6/10の時点で、262の欠陥報告が出されている。そのうち、106については
WG4としての結論を出している(closed)。31は、二週間以内にWG4の内部か
ら異論が出なければcloseされる。54については、WG4でさらに考慮する必要
があるとproject editorが判定したものである。71については、project editorがまだ
なんの判断も示していないものである。 - 中央のグラフの読み方
- 提出後150日以上たってもWG4としての結論が出ていない欠陥報告は存在し
ない。提出後120日以上150日未満であって、WG4としての結論が出ていな
いものは41件。90日以上120日未満であって、WG4の結論が出ていな
いものは7件、60日以上90日未満であって、WG4の結論が出ていな
いものは5件。以下は省略する。 - 右端のグラフの読み方
- 欠陥報告のうち技術的なものが121件、編集上のものが99件、詳細説明を
求めているのが43件である。
WG4がどのような手続きで欠陥報告に対処しているのかは、IS 29500 Maintenance process and statistics
を参照されたい。6/10時点におけるすべての欠陥報告は、sc34-wg4-2009-0053.pdfにある。
上のグラフから分かるように、欠陥報告を出せば数か月で何らかの結論がある。
OOXMLの実装で困っている人は、リバースエンジニアに頼ったりせず、素直に
国内SC34専門委員会を経由してコメントを提出してほしい。このブログのコメント
として書いてくれてもよい。
追記: 6/11の電話会議の結果を受けて、6/13のデータを出した。常に最新版は、
http://www.itscj.ipsj.or.jp/sc34/wg4/statistics/DefectReportsOn29500.html
にある。
投稿者: 村田 真 日時: 2009.06.12 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)