Richard Ishidaのこと
Richard Ishidaは、JLREQ第一版からのメンバーである。彼はW3Cチームの一員であり、国際化のActivity Leadである。Richard IshidaはもともとXeroxの社員であり、富士ゼロックスの人と仕事をしたこともあるらしい。
彼がJLREQの制定においてどんな役割を果たしたか、私の理解している範囲で書く。まず、小林先生がJLREQのドラフトを書き、小林龍生さんたちがそれを英訳する。しかし、それをRichard Ishidaが読んでも分からない。日本語組版の中にどっぷり浸かっていないと分からない前提が隠れているからだ。逆に、小林先生にはどうしてRichard Ishidaには理解できないのかが分からない。Richardと小林先生の間のキャッチボールを経て、分かったとRichard Ishidaが言い、流麗な英文で書き直す。それを見て日本語のほうも直す。
JLREQの最大の美点は、自分(日本語組版)を客観視して相対化 = 国際化したことだと私は考えているが、Richard Ishidaの貢献なしにそれはあり得なかったのだ。
投稿者: 村田 真 日時: 2017.03.19 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)