村田真のXMLブログ
日本人で唯一W3CのXMLワーキンググループに参加しXMLの標準化プロセスに携わったXMLの生みの親、村田真さんのブログです。
個人攻撃についてのSC34の公開書簡
ISO/IEC JTC1 SC34オスロ会議の参加者の一部は、OOXMLに関する
標準化闘争において個人攻撃があったことを指摘し、それを遺憾とする
公開書簡をまとめた。私も署名した。
多くの人には、どの陣営が誰を攻撃したのか、 よく理解できないだろう。
OOXML陣営が反対者を個人攻撃したのだろうと思うかもしれない。しかし、
実際は逆である。反OOXML陣営が、OOXMLに理解を示した人(小企業
に属する人またはまったくの個人)を攻撃したのだ。その例として、ODF陣営で
ありながらOOXMLに理解を示したPatrick Durusauに対する攻撃、
最終的に賛成したイギリスの委員であるInigo Surguyに対する攻撃を
挙げておく。BRMの議長を務めたAlex Brownなどはそこらじゅうで叩かれている。
個人攻撃を止めようというもっともな公開書簡に反発した記事が一つだけある。
NOOOXMLサイトの記事である。内容は各自でご確認されたい。
追記: チェコのHoDのJirka Kosekもひどい目にあったらしい。DIS 29500の問題点
を指摘して反対したが、それらが解決されたので賛成に回った。彼のしたこ
とはそれだけである。
投稿者: 村田 真 / 日時: 2008.04.13
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